サー・アンソニー・ホプキンス主演の映画。
実話を基にした、エクソシストの話なのでかなり地味な内容。
家業と父の影響で神父の道へと進むものの、神の存在、信仰心に疑問を
感じている若き主人公。退学届けを出したが受理されず、バチカンの
エクソシスト講座に出てみろと薦められる。そこの講師から
現役エクソシストを紹介されて彼に同行する、という話だ。
正直怖さもあるのだけど、精神的な病では?という疑惑に駆られる演出と
なっていて、神がかりな現象は後半部に用意されてる。
現実離れした現象が起こるものの、それぞれの結果としてはあくまでも
現実的なものになっている。つまりは見る人間に、これは超常現象か、
やや特殊で病的な現象なのか選ばせているような気がした。
これは悪魔の仕業だ~というよりは、信心深い人々の心の闇にスポットを
当てているようにみえた。
押し付けるのではなく、見た人間に委ねているのが面白い。
ただのホラーではないのだ。
かの有名なオカルト映画”エクソシスト”とは違って派手さはないが、
こちらのほうが現実にこのようなことが起こっているという恐怖は
伝わってくると思う。
(この話は実話に基づいていて、主人公の神父は実際にいる方。)
ちょっとしたオカルトテイストに挑みたい人にはちょうどよい作品かと。
初心者向けな内容とボリュームですな。
見て損はないと思うけど、ホラーを求める人/ホラー好きにはちょっと
物足りないかも。
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